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刑務所の薬剤師の退職金
刑務所は国の予算によって運営されている国家施設のため、そこで働く薬剤師は国家公務員という扱いになります。そのため、毎月のお給料や退職した場合の退職金などは、国家公務員の規定に基づいて計算されることになります。このうち、退職金でどのぐらいもらえるのかという点は、勤続年数やもらっていたお給料によって異なるのでケースバイケースですが、5年〜10年ぐらい務めた場合だと、受け取ることができる退職金は50万円〜100万円程度になることが多いようです。
もしも定年退職まで数十年間刑務所で働いた場合には、退職金として受け取ることができる金額は、もちろん高くなります。目安としてはだいたい2000万円前後が多いと言われていますが、この場合にも受け取っていた給料や勤続年数によって計算が変わるので、かならずいくらもらえるという保証はありません。国家公務員の場合には、あらかじめ退職金を計算するための計算式があり、それに基づいて計算されるので、退職金の金額を交渉してあげてもらうということはできない場合がほとんどです。
刑務所で働く薬剤師の場合、勤続年数が長くなればなるほど、受け取ることができる退職金の金額は民間企業と比べると多くなることが多いです。例えば、新卒から定年までずっと同じ職場で働いた場合、一般的な調剤薬局や病院勤務の場合には定年退職金は700万円〜850万円程度が相場となりますが、同じ条件で国家公務員として働いた場合には、受け取る定年退職金はその2倍〜2.5倍と破格です。これは国家公務員としての福利厚生の一つで、こうした点が刑務所で働く薬剤師のお仕事がとても人気が高いという理由の一つにもなっています。毎月のお給料を比較すると、公務員ということで調剤薬局や院内薬局で働く場合よりもお給料自体は少ないことが多いのですが、こうした福利厚生を比較すると、国家公務員としてずっと働き続けることも悪くないなと考える薬剤師は多いのです。
ただし、退職金を受け取るためには条件があるので注意しなければいけません。アルバイトやパートなど非常勤雇用の場合には、どんなに長く勤務しても退職金が支給される可能性は低いため、退職金を受け取りたい場合には正社員として勤務することが必要です。刑務所で働くお仕事は正社員が多いのですが、この点は最初にしっかり確認しておいた方が良いでしょう。また、勤続年数が一定期間以上でなければ支給対象にならないので、40代や50代で転職を希望する際には、そうした点についても比較した上で決断することをおすすめします。
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